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2011 年度 実績報告書

治承・寿永内乱前後の荘園制の変貌にかんする研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520671
研究機関神戸大学

研究代表者

高橋 昌明  神戸大学, 人文学研究科, 名誉教授 (30106760)

研究分担者 佐藤 泰弘  甲南大学, 文学部, 教授 (30289011)
高橋 一樹  国立歴史民俗博物館, 准教授 (80300680)
キーワード治承・寿永の内乱 / 養和の飢饉 / 高野山領備後国大田荘 / 血曼荼羅 / 島津荘入来院
研究概要

1.前年度に引き続き、治承・寿永内乱期の政治過程・戦争過程について史実の探求を行い、内乱期の軍事行動や年貢対捍などがまきおこした荘園制への社会的影響などについての展望をえようとした。
2.その内容の一部として、鴨長明の『方丈記』が述べる平安末期の五大災厄のうち養和の飢饉の研究が重要であるが、岩波書店『文学』の『方丈記』800年特集号に、依頼をうけて原稿を執筆し、2012年3月末同特集号が刊行された。
3.前年度現地調査を行った高野山領備後国大田荘の研究の一環として、2011年9月20日、東京国立博物館において開催中の空海と密教美術展を見学し、とくに血曼荼羅の現物を詳細に観察した。
4.同上大田荘の形成期について、論文を執筆するために関係史料を精査し、論文化をめざし、不十分ではあるが文章化を行った。現在その内容の点検と完成にむかって検討をつづけている。
5.荘園現地調査の第3弾として、11月25~27日に研究代表者・分担研究者・研究協力者全員で、鹿児島県を訪れ、3日間かけて大隅国府跡(霧島市国分府中町)・台明寺跡や摂関家領島津荘内で中世荘園の面影を残す研究史上著名な入来院地区(薩摩川内市)をめぐった。入来院ではとくに水利と耕地の関係を見学し、中世耕地の立地条件などについて、具体的な知識をえた。また荘園絵図でよく知られた伊作日置荘北郷(日置市日吉)の下地中分線を確認するため、現地を踏査し、諸説の分かれるゆえんを理解し、絵図の正しい読み取りにつとめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 養和の飢饉、元暦の地震と鴨長明2012

    • 著者名/発表者名
      高橋昌明
    • 雑誌名

      文学(岩波書店)

      巻: 13巻2号 ページ: 48-60

  • [雑誌論文] 平家政権の新しさ2012

    • 著者名/発表者名
      高橋昌明
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 788号 ページ: 10-16

  • [雑誌論文] 中世成立期における王権の宝蔵とその歴史的性格-蓮華王院宝蔵を中心に-2011

    • 著者名/発表者名
      高橋一樹
    • 雑誌名

      中世人のたからもの-蔵があらわす権力と富-(小野正敏・五味文彦・萩原三雄編)(高志書院)

      ページ: 37-54

  • [学会発表] Fictions and Facts of the Heike Monogatari2011

    • 著者名/発表者名
      TAKAHASHI Masaaki
    • 学会等名
      International Canference/Loveable Losers : The Taira in Action and Memory
    • 発表場所
      Banff Centre, Canada(keynote speach)(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-13
  • [図書] 増補改訂清盛以前-伊勢平氏の興隆(ライブラリー版)2011

    • 著者名/発表者名
      高橋昌明
    • 総ページ数
      382
    • 出版者
      平凡社

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公開日: 2013-06-26  

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