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2010 年度 実績報告書

随筆「甲子夜話」全文検索システムの構築と公開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520678
研究機関九州大学

研究代表者

岩崎 義則  九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (60294849)

キーワード日本史 / 検索システム / 楽歳堂 / 甲子夜話 / 平戸藩 / 楽歳堂蔵書目録
研究概要

本年度の研究成果は、以下の通りである。
1.「甲子夜話」のデータ入力作業と全文検索システム
東洋文庫(平凡社)を底本として、続篇100巻分の内80巻について、入力要項にもとづき、全文検索システムの母体となるJISコードでのテキストデータの分担入力を完成した。
2.「甲子夜話」収録図版画像の調査とデータベース作成
松浦史料博物館の懇切な協力を得て、貴重な「甲子夜話」副本(全278冊)について、全デジタル画像入手・整理した(昨年度は版のみであった)。単年度中に全体の画像を調査出来た点は大きな成果である。一部図版について、原本が楽歳堂文庫に所蔵されている図版について、調査を実施した。
3.楽歳堂蔵書目録類のデータベース作成
蔵書目録の以外に、天明5年の蔵書目録「琴書要録」を見出し、検討を行った。また、楽歳堂目録全般の伝来について、京都大学蔵書本と平戸本(松浦史料博物館蔵)との比較検討を行い、その成果を学会にて報告した。なお、一部は『東アジア世界の交流と変容』に掲載された。ドイツにおける国際学会での報告に基づく研究論考は、現在、投稿済であり、翻訳中である。
4.「甲子夜話」原本調査
東京大学史料編纂所所蔵本の存在を確認した。今後、調査を実施したい。
5.その他
平戸松浦史料博物館が所蔵する松浦静山関係の来書簡の調査(一部)を実施できた。「甲子夜話」記述の前提となる諸書物の入手経路が具体的に判明する書簡もあり、今後、調査を継続したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 大名蔵書の中の国際交流2011

    • 著者名/発表者名
      岩崎義則
    • 雑誌名

      東アジア世界の交流と変容(九州大学文学部編)

      巻: 1 ページ: 149-161

    • 査読あり
  • [学会発表] 平戸藩主松浦静山の書物収集と情報交流-楽歳堂文庫蔵書目録の検討-2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎義則
    • 学会等名
      九州史学会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2010-12-11
  • [学会発表] The Book Collection of a Literati Daimyo in Early Modern Japan and Information Exchange : An Investigation into the catalogue of the Rakusaido Collection of Hirado-han2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎義則
    • 学会等名
      Monies, Markets and Finance in China and East Asia, 1600-1900
    • 発表場所
      Tuebingen university
    • 年月日
      2010-04-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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