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2013 年度 実績報告書

自然観の歴史的多様性と変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520679
研究機関熊本大学

研究代表者

春田 直紀  熊本大学, 教育学部, 准教授 (80295112)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード環境認識語彙 / 中世・近世の自然観 / 現地調査 / 阿蘇地域 / 動植物観
研究概要

本年度は、以下の研究成果を得た。
I.環境認識語彙データベースの分析と時代間比較:前年度完成させた中世環境語彙データベース(マクロ分析版)をもとに、中世の自然観について考察を加えた。さらに、中世の語彙と近世の語彙との比較を主に空間認識語彙を対象に試み、中世から近世への自然観の変容について見通しを立てた。
II.現地調査の実施と報告書の作成:熊本県阿蘇市大字黒川において、環境認識語彙のミクロ分析に関わる現地調査を実施した。主たる調査対象は地形、土地利用、動植物、自然災害に関する地名語彙で、住民からの聞き取り調査によってデータを集積した。調査成果のデータ整理では研究補助者の協力を得た。また、昨年度実施した熊本県阿蘇郡南阿蘇村の調査成果を報告書『阿蘇山中央火口丘群西麓のムラ社会』として刊行し、本研究の資料として活用した。
III.動植物観と生業に関する研究:動植物が擬人化されて捉えられるようになった15世紀に注目し、こうした自然観が登場する背景となった動植物利用(生業)の変化について、水棲生物(魚介類・海藻類)を中心に跡づけた。
IV.研究の総括と成果の公表:三方向からの研究成果を相互につきあわせて総合的な把握に努めた。本研究の成果の一部は、2013年9月に東京、2014年3月に京都で報告した。また、2014年度から始まる滋賀県立琵琶湖博物館の総合研究「自然観」にも、本研究の成果を基盤に参加する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 図書 (3件)

  • [図書] 阿蘇山中央火口丘群西麓のムラ社会―熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字長野の現地調査―2014

    • 著者名/発表者名
      春田直紀(監修)
    • 総ページ数
      117
    • 出版者
      熊本大学教育学部日本史研究室
  • [図書] 阿蘇地域の文化的景観を支えるムラの営み―阿蘇市大字小野田・小倉、小国町大字上田の現地調査―2014

    • 著者名/発表者名
      春田直紀(編)
    • 総ページ数
      318
    • 出版者
      熊本大学拠点形成研究会
  • [図書] シンポジウム 阿蘇カルデラの地域社会と宗教2014

    • 著者名/発表者名
      飯沼賢司、吉村豊雄、鳥越皓之、中澤克昭、池浦秀隆、鈴木寛之、佐藤征子、礒永和貴、鳴海邦匡、春田直紀、梶原宏之、小林茂、牧野厚史
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      熊本大学阿蘇シンポジウム実行委員会

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公開日: 2015-05-28  

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