研究課題
基盤研究(C)
平安~鎌倉期における荘園・公領に関する帳簿の作成過程と機能、史料的性格を明らかにし、また一国平均役賦課単位の把握の仕方と現実的な領域的支配・経営のあり方、領域内に包摂される複雑な負担構造のあり方の実態を明らかにした。「荘園公領制」概念は、負担構造の錯綜する事実のみから否定することはできず、依然として一国平均役という国家的賦課成立との関連で把握され有効性をもつと考えられるが、しかしなお現実の領域支配・経営との関係でこの概念が有効性をもつかは、さらなる検証が必要であるとの結論を得た。
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東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信
巻: 57号