研究課題
基盤研究(C)
近代日本都市史研究は隆盛をきわめているが、いまだ個別事例研究の段階にとどまり、複数の都市を一定の視角で比較検討する作業は進んでいない。本研究は、大阪・京都・神戸の3市を比較の対象としつつ、都市地域社会を把握するための素材として学区に着目して分析を行った。その結果、学区を基底とする政治の仕組みが存在した点では3市とも共通することが解明できた。しかし、学区より下部に位置する町単位の団体(衛生組合など)の特質や、米騒動後における地域社会の再編のありかたなどでは、3市の間での相違点も確認できた。
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神女大史学
巻: 第28号 ページ: 22-66