| 研究概要 |
保存されている郡役所文書の現地調査を大分県・熊本県・佐賀県・宮崎県・山口県・島根県・岡山県・奈良県・岐阜県・千葉県の各公文書館・図書館・県庁などで実施し、府県ごとにその検討を継続している。そのうち今年度は大分県・佐賀県の郡役所文書の特質についてとりまとめ、研究論文として発表した。そのほか、熊本県の郡役所文書について原稿を作成し学会誌『地方史研究』への掲載が決定した。さらに宮崎県・山口県についてまとめているところである。
全国的な郡役所文書残存状況を明らかにし、その特質を検討し、その研究成果をアーカイブズ学会2010年度大会で発表した。
来年度が最終年度であるので、その研究成果報告書刊行の準備を進めた,内容は昨年度実施したアンケート調査と史料目録等により全国の郡役文書情報集約の収録を予定し、その整理と原稿作成を進めた。また、郡役所文書管理についての大正6年段階の全国の規程類が群馬県立文書館に保存されており、郡役所文書の特質を検討できる基本的史料であり、紹介することにより郡役所文書研究が進展が期待できるので、その翻刻を収録すべく大学院生の協力を得てその筆耕を進めている。
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