本研究の最終年度である平成23(2011)年度は、研究代表者廣川禎秀(広川禎秀)の統括の下、10名の連携研究者(梅本哲世、尾川昌法、奥山峰夫、佐々木隆爾、鈴木良、竹末勤、能川泰治、坂井田徹、西尾泰広、一盛真)の参加をえて、以下の通り研究を推進した。 1.北原泰作文書の整理作業では、研究協力者として前年度に引き続き本井優太郎の参加をえて、目録カードの整理・確認とコンピューターへの入力作業を進めた。その結果、入力作業を完了させることができた。 2.北原泰作文書研究会において北原文書資料の読解作業を行い、資料集刊行の準備を進めた。同作業による成果として、連携研究者西尾泰広が『部落問題研究』198輯に史料紹介を発表した。 3.北原文書研究会例会は、2011年4月29日、8月20日、10月22・23日、12月10日、2012年1月21日、3月17日の計6回(7日間)開催し、研究代表者廣川禎秀や連携研究者坂井田徹(森下徹)、同鈴木良らが報告をおこなった。 4.研究組織参加者は各自の分担テーマに関する研究を進めた。それらの成果として、研究代表者廣川禎秀が『部落問題研究』200輯に論文を発表したほか、廣川(広川)と連携研究者坂井田(森下)徹が図書(共著『戦後社会運動史論(2)』)のなかで論考をそれぞれ発表した(広川禎秀「高度成長期の社会運動史の方法と課題」、森下徹「一九六〇年代前半における地域共闘の展開」)。 5.研究代表者廣川禎秀らが本研究に関する資料の調査・収集作業をおこなうとともに、本研究推進に必要な基礎資料と図書の収集もおこなった。 以上の作業を通じて本研究を推進し、3年間にわたる研究期間を終了することができた。
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