明版書誌の解明を通じた明代出版史研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21520716
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 東洋史
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 井上 進 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (40168448)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: 明版 / 明代出版史 / 目録学 / 書誌学

研究概要

本研究の根幹をなす明版書誌の調査と収集については、明代前期刊本を中心に台湾蔵本 180部たらず、日本蔵本約 300 部、つごう 480 部ほどの原本閲覧と書誌収集を果たし、これにより従前からの蓄積と併せ、累計で 2900 部たらずの書誌収集を達成した。またこの書誌の目録化については、新たに 300 部たらずの整理を終え、累計で約 1000 部の目録稿を準備した。さらにこうした書誌研究を通じた出版史の研究成果は、著書『明清学術変遷史』などを通じて公表した。

研究成果

• [雑誌論文] 元版与明初百年刊本的連続性-従版本審定説起 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 故宮文物月刊 巻: 357 ページ: 110-119
  • 査読あり
• [雑誌論文] 台北に書を訪うの記 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 飆風 巻: 51 ページ: 9-34
• [雑誌論文] 版本探求の意味、面白さ (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 斯道文庫論集 巻: 46 ページ: 23-29
  • 査読あり
• [雑誌論文] 明代活版考 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 名古屋大学東洋史研究報告 巻: 34 ページ: 29-48
  • 査読あり
• [雑誌論文] 論明代前期出版的変遷与学術 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 北大史学 巻: 14 ページ: 1-17
  • 査読あり
• [雑誌論文] 旧書筆記(十) (2009)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 雑誌名: 飆風 巻: 46 ページ: 1-20
• [学会発表] 従趙体黒口到"活字銅板"-談談明代前期出版的歴程 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 学会等名: 故宮博物院(台北)専題演講
  • 発表場所: 故宮博物院(台北)図書文献大楼
  • 年月日: 2011-12-20
• [学会発表] 版本探求の意味、面白さ (2010)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 学会等名: 慶応大学斯道文庫五十周年記念シンポジウム
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 年月日: 2010-12-04
• [学会発表] 明代活字本小考 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 学会等名: 第二回奎章閣国際韓国学シンポジウム
  • 発表場所: ソウル大学
  • 年月日: 2009-08-28
• [図書] 明清学術変遷史 出版と伝統学術の臨界点 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上 進
  • 総ページ数: 536
  • 出版者: 平凡社