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2010 年度 実績報告書

魏晋南北朝における地域意識と地域文化に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520725
研究機関相愛大学

研究代表者

中村 圭爾  相愛大学, 人文学部, 教授 (00047383)

研究分担者 室山 留美子  大阪市立大学, 文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (20514029)
キーワード地理書目 / 隋書経籍志 / 漢唐地理書佚文 / 漢唐方志輯佚 / 魏晋南北朝墓葬 / 北朝墓誌の史料的性格 / 出土文物 / 都市居住
研究概要

(1) 前年度に引き続き、文献史料(地方志佚文)、考古学的資料の収集・整理作業を継続した。
(1) 文献史料に関しては、代表者が『隋書』経籍志を基準に、当時編纂され、著録された地理書の全体像を「書目対照表」として一覧表化し、公刊した。これに基づき、未収佚文の捜索を中心にして、佚文収集作業を行った。
また、代表者はそれら地理書の内容の一部について考察を行い、当該時代の地理書の内容の変化について文章化し、公表した。
(2) 考古学的資料に関しては、昨年以後に、新たな報告書が公刊され、発掘の情報が増えているので、昨年同様に、資料収集を継続し、資料の充実を図った。
その内の北魏墓誌については、分担者がその史料としての性格について分析を行い、論文として公刊することにした。
(3) 以上の作業を前提に、年度後半では、文献史料、考古学的資料の両面から、地域意識や地域文化の要素を検証する作業を共同して行ったが、文章化には至らなかった。
(2) 以上の作業と平行して、第1回の現地訪問調査を実施した。
(1) 調査地は、山西・河北両省における魏晋南北朝時代の主要地区である大同、太原、およびその周辺地域、邯鄲周辺である。具体的には、博物館、および重要遺跡出土地近辺を訪問し、景観などをふくむ地域環境等の概要を把握することに努めた。主な訪問先は、大同博物館、大同近郊遺跡、方山地区、山西省博物館、山西省近郊遺跡、邯鄲近郊遺跡などである。
(2) この訪問によって、日本では入手困難であった資料の入手、遺跡周辺の環境や景観の把握等が可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 漢唐間における地理の叙述とその系譜2010

    • 著者名/発表者名
      中村圭爾
    • 雑誌名

      郵政考古紀要

      巻: 50号 ページ: 178-195

  • [雑誌論文] 漢唐地理書書目対照表(稿)2010

    • 著者名/発表者名
      中村圭爾
    • 雑誌名

      大阪市立大学東洋史論叢

      巻: 17号 ページ: 68-181

  • [雑誌論文] 北魏墓誌の「史料」的性格-追贈と改葬を手がかりに-2010

    • 著者名/発表者名
      室山留美子
    • 雑誌名

      中国中世の社会様相と石刻史料(気賀澤保規編)

      ページ: 1-29

    • 査読あり
  • [学会発表] 魏晋南北朝の貴族と郷里社会2010

    • 著者名/発表者名
      中村圭爾
    • 学会等名
      東方学会(第2回中日学者中日古代史論壇)
    • 発表場所
      日本教育会館
    • 年月日
      2010-05-21

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公開日: 2012-07-19  

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