研究概要 |
2009年8月19日から26日まで、代表者松本彰、連携研究者野村真理、森田直子は、ドイツ中部地方(テューリンゲン州、ザクセン・アンハルト州、ザクセン州)の研究調査を行った。ライプツィヒ諸国民戦争記念碑と記念館、市庁舎におけるライプツィヒ大学創立600周年記念展示、アイゼナハのバッハ記念館、ヴァルトブルク、ブルシェンシャフト記念碑、デーリッチュのシュツルツ・デーリッツ記念館、ケーテンのバッハ記念館、博物館、フライブルクのヤーン記念館、ドレースデンの衛生博物館、歴史博物館、デッサウのモーデス・メンデルスゾーン記念館、ユダヤ人墓地など重要な史跡、資料館を調査し多くの成果を得た。ハレ大学と東京大学の共同大学院プロジェクト(IGK)との研究交流も行った。12月5日に連携研究者丸畠宏太が参加している科学研究費プロジェクト「ヨーロッパの中の軍隊」主催の研究会で、松本は報告「近代ドイツにおける戦死者の記念-戦争墓と栄誉の碑・警告の碑」を行い、ハレ大学から招いたティノ・シェルツ氏がコメントを行った。2010年1月11日に新潟でプロジェクト研究会を行い、代表者連携研究者全員が参加して、ゲストとして東大院生穐山洋子氏の報告と討論、夏の研究調査旅行の総括と今後の課題について、議論した。2月20日、音楽学研究会において、松本は「19世紀ドイツの市民社会と国家」、「市民社会と芸術-音楽におけるコメモレーション」の報告を行った。前記の「ヨーロッパの中の軍隊」プロジェクトは3月21,22日にも、ドイツからポツダム大学教授ラルフ・プレーヴェ、プロイセン枢密古文書館館長ユルゲン・クロースターフース氏を招いて、国際シンポジウム「新しい軍事史」の課題と方法」を開催し、これにも松本彰、ティノ・シェルツ氏が参加した。
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