研究計画に掲げた三つの研究課題のうち、(2)の「ポーランド・ユダヤ人難民問題」に関連する研究成果として、『隣人が敵国人となる日ーー第一次世界大戦と東中欧の諸民族』(人文書院、2013年)を刊行した。 また、同じくポーランド・ユダヤ人難民問題とも関連する同時期のルーマニア・ユダヤ人難民問題について、ルーマニアのブカレストで史料・資料調査を実施した。 研究課題(1)の「ウィーンにおけるホロコーストとユダヤ人ゲマインデ執行部のかかわりの検証」については、論文「ナチ支配下ウィーンのユダヤ人移住におけるウィーンモデルとゲマインデ」を脱稿し、現在、日本ユダヤ学会誌『ユダヤ・イスラエル研究』(第28号、2014年)に投稿中である。
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