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2011 年度 実績報告書

アッティカ碑文の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520747
研究機関広島大学

研究代表者

前野 弘志  広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90253038)

キーワード古代ギリシア / 碑文 / 史料集
研究概要

1)「史料編」について
史料については、約100の碑文の試訳は完了しているが、またまだ見直す必要がある。ジャンルは、決議碑文、会計碑文、目録碑文、名簿碑文、その他である。碑文史料は、古代ギリシア史の専門家なら誰でも研究に利用するが、日本にはギリシア碑文学が確立されていないので、日本語で書かれた碑文学の参考書になるものと思う。
2)「データ編」について
データについては、まだまだ不十分である。容易に手に入るデータは、主に前5世紀から前4世紀にかけてのものに限られ、その後の政治機構については、収集に時間がかかる。しかしこれが完成すれば、ヘレニズム期・ローマ期の碑文に関する知見を提供できるようになる。更に、碑文を生み出す制度外のプロセス、例えば、党派関係などについても、何としても盛り込みたいが、まだまだ時間がかかりそうである。
3)「海外調査」について
本研究では、碑文を単なる文字テキストとして扱うのではなく、非文字情報(碑の形・大きさ・材質、文字の形態・大きさ、建立場所、レリーフなど)も合わせて、総合的に情報を読み取ることを目指した。そのため、出来るだけ多くの碑文を実見し、碑文が建っていた場所に自ら足を運んだ。平成21年度にはイスタンブールおよびデルフォイで(12月3-15日)、平成22年度にはギリシアのミコノス島、デロス島、クレタ島、ロドス島、コス島で(8月9-20日)、平成23年度にはトルコのトロイ、エフェソス、ミレトス、プリエネ、ディデュマ、アフロディシアスで(8.18-29)、資料調査を行った。

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公開日: 2013-06-26  

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