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2011 年度 実績報告書

11・12世紀イングランドとノルマンディにおける貴族権力と君主権力

研究課題

研究課題/領域番号 21520764
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

轟木 敦子 (中村 敦子)  豊田工業高等専門学校, 一般学科, 准教授 (00413782)

キーワード中世史 / アングロ=ノルマン / 貴族 / 君主 / 文書 / 証書
研究概要

本研究は、中世ヨーロッパの行政文書の代表である証書史料を中心史料として利用し、11・12世紀アングロ=ノルマン期イングランドとノルマンディを対象に、貴族権力と君主権力の関係の諸相を明らかにすることである。具体的には、世俗貴族としては関連証書が多く残り、証書集も刊行されている11・12世紀イングランドとノルマンディの双方で活動したチェスター伯家を中心に、彼らとその有力家臣、親族など、つながりのある領主たちとの関係、それらとアングロ=ノルマン期の君主権力がどのように関わったかを考察している。
2年目である本年は、基本文献の収集と研究動向の概括をまとめると同時に、アングロ=ノルマン期貴族に関する証書史料の収集・調査を進めた。主に法制史分野で利用されてきた証書は、歴史研究においては、貴族・君主・教会領主らの土地保有を中心とした権利関係を跡付けるための法的文書としてとらえられてきたが、その発給や利用、保管の現場を探ることで、当時の権力構造の新たな側面を明らかにする可能性が指摘されている。そのために証書そのものだけでなく、関連する叙述史料等そのほかの史料を有機的に利用しつつ、証書発給の実態を解明する作業が重要となる。この内容の一部は、関西中世史研究会で公表することができた。また、このような証書に関する研究動向を公表予定であり、また現在アングロ=ノルマン貴族に関する研究動向をまとめる作業を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

休業により研究が一時的に中断したため、予定よりいささかの遅延がみられる。

今後の研究の推進方策

パソコン設置等の環境整備と基本研究文献のかなりの部分はすでに収集しており、次年度以降は実際に得られた資料をまとめる作業にはいるため、ほぼ予定通りの作業が実施できると考えている。

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2013-10-31  

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