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2009 年度 実績報告書

新資料の激増に対応する初期銅鼓研究の全面的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 21520767
研究機関東京大学

研究代表者

今村 啓爾  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70011765)

研究分担者 吉開 将人  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80272491)
斉藤 努  国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (50205663)
西村 昌也  関西大学, 文化交渉学教育研究拠点, 助教 (60469236)
キーワード銅鼓 / 青銅器文化 / 東南アジア / 南中国 / 鉛同位体 / 鋳造技術 / ドンソン文化 / 石寨山文化
研究概要

本年度は中国雲南省とベトナムの新資料を中心に基礎的データの調査・収集を行った。
雲南省では研究分担者の吉開将人氏と同行し、雲南大学李昆声氏の案内のもとに江川県李家山遺跡博物館・雲南省博物館、雲南省文物研究所、雲南大学において李家山遺跡第2次調査、昆明市羊圃頭遺跡出土品などを中心に、銅鼓・貯貝器・銅鍋などめ実物の観察、写真撮影を行い、各研究所の調査員と意見の交換を行った。
ベトナムでは研究分担者の西村昌也氏と同行し、ファム・ミン・フエン元考古学研究所教授、グェン・ヴィエト東南アジア先史学センター長らに近年のベトナム発見資料の概要と問題点について質し、写真などの間接資料の入手に努める,とともに、個人所蔵の資料をできるだけ多く実見することに努めた。ベトナムにおける銅鼓をはじめとする青銅器資料増加は驚異的なものがあるが、ほとんどすべてが正式の発掘とは関係なく骨董品市場に流出したものであるため、出土地の確認が困難で、偽造品の可能性を考慮すべき資料も布り、資料の増加はかえって研究上の問題を大きくしているとの印象を持たざるをえなかった。今回一番の目標とした、過去ベトナム発見としては最大で、インドネシア方面との関係が考えられる資料についても、人の手から人の手へと移動しているため現在の所有者をつきとめることができなかったが、細部の観察が可能な写真を入手することができた。盗掘の横行は、この国の考古学の将来に禍根を残すに違いない。2010年2月に来日されたグエン・ザン・ハイ考古学研究所副所長一行については文化庁に案内し、日本の文化財保護体制とベトナムで進行している問題について討論した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The Distribution of Bronze Drums of the Heger I and Pre-I Types2010

    • 著者名/発表者名
      今村啓爾
    • 雑誌名

      東京大学文学部考古学研究室紀要 24号

      ページ: 29-44

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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