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2009 年度 実績報告書

考古学と地下探査の協同による近世薩摩焼研究再構築のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520772
研究機関鹿児島大学

研究代表者

渡辺 芳郎  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10210965)

研究分担者 金田 明大  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究員 (20290934)
キーワード考古学 / 近世窯業 / 地下探査 / 薩摩焼
研究概要

本研究では,近世薩摩焼窯跡の発掘調査を実施することで,薩摩焼研究を再構築することを目的としている。その際には発掘調査とともに事前に窯跡の地下探査を実施することで,窯体の埋没状況を把握し,発掘調査をより効率化・精緻化することも目的としている。
本年度は,次年度の発掘調査に向けて,平成22年3月2日から7日にかけて,日置市美山苗代川窯跡群BO2地点の測量調査および地下探査を実施した。同地点は物原が視認されるものの窯体は地表かうはまったく確認できないため,本地点の地形測量を実施するとともに,埋没している窯体の形状・規模を推測するため,レーダ探査・磁気探査・電気探査を実施した。その結果,全長約30mの単室登窯が地中に埋もれている可能性がきわめて高いことが明らかになった。また物原の厚さも約2mという推定値を得た。
以上の成果と測量調査による周辺地形のデータを重ね合わせることで,埋没窯体の状況,物原の堆積状況について,より詳細な情報を得ることができる。そして窯跡をなるべく破壊せず,また効果的に情報を得るために適合した発掘調査地点を選定することが可能になった。
また今年度の成果により,本窯跡のみのものではなく,近世窯跡の調査に際しての地下探査の有効性を確認することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 鹿児島城下出土の陶磁器と薩摩焼2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺芳郎
    • 雑誌名

      季刊考古学 110号

      ページ: 48-51

  • [雑誌論文] 日本における文化財へのGIS利用2010

    • 著者名/発表者名
      金田明大
    • 雑誌名

      GISを用いた文化財調査の利用と活用

      ページ: 79-105

  • [雑誌論文] 「器」以外の「薩摩焼」-糸巻形・管形磁製品について-2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺芳郎
    • 雑誌名

      南の縄文・地域文化論考

      ページ: 41-49

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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