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2011 年度 実績報告書

人口減少時代における通勤限界郊外住宅地の変容と持続可能性

研究課題

研究課題/領域番号 21520803
研究機関明治大学

研究代表者

川口 太郎  明治大学, 文学部, 教授 (90195058)

キーワード都市整備 / 人間生活環境 / 人文地理学 / 住宅地
研究概要

本年度の課題は,過去2年間に行ってきた事例調査の結果を,本課題の着手以前より継続的に行ってきた研究成果と比較対照して,高度成長期に築かれた大都市圏郊外住宅地の持続可能性,ならびに人口減少時代における新たな居住のあり方について,議論を展開し成果を取りまとめることにある。
平成21年度に大都市圏外縁部に位置する埼玉県毛呂山町のブルーカラー住宅地において調査を行ったが,本年度はその結果を,より都心に近いブルーカラー住宅地や郊外のホワイトカラー住宅地の結果と比較した。都市圏が縮減していく中で外縁部では地元回帰がみられる一方,既成市街地の周辺部では住民の新陳代謝が著しいこと,社会階層が再生産されていく中で,むしろアッパーミドルの層の住宅地に持続性の危機が示唆されることなど,興味深い傾向が看取された。現在,その成果を論文にまとめているところである。
また,平成22年度には,新しい世代の住宅取得の動向を明らかにすべく,大学同窓会名簿をもとに団塊ジュニア世代の調査を行った。大都市圏出身者の割合が上昇する中で,実家との結びつきの強さが特徴的であり,それが郊外からの内向移動や都心回帰の動きに結びついていると考えられる。この成果は現在,学術雑誌に投稿中である。また,都心湾岸部にできたタワーマンション居住者に対する調査結果ともあわせて,新しい世代のワーク・ライフ・スタイルと居住地選択の関係を明らかにしつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 東京圏における「郊外第二世代」の居住経歴2011

    • 著者名/発表者名
      中澤高志・川口太郎・佐藤英人
    • 学会等名
      日本地理学会2011年秋季学術大会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      20110900

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公開日: 2013-06-26  

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