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2009 年度 実績報告書

英国コアシティにおける都市政策の展開と中心地の再生に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520806
研究機関関西大学

研究代表者

伊東 理  関西大学, 文学部, 教授 (70116309)

キーワードイギリス / 中心地 / 都市再生 / コアシティ / 地域政策 / コミュニティの再生
研究概要

本年度はイギリス(イングランド)の国家レベルでの地域政策における中心地の意味するところについて、中央政府の計画政策文書(Planning Policy Statement)・コミュニティの再生政策関係資料等の分析を行った。その結果、当該都市の最大規模の中心地であるシティセンターの再生の課題が、地域経済の活性化の拠点としての機能強化にあるのに対して、それ以下の中心地の役割は地域社会や日常生活拠点ないしコミュニティ再生の拠点として位置づけられており、両者ではその再生に関する基本的政策や目標・視点が異なっていることが明らかとなった。
次いで、次年度以降の具体的な都市での中心地の再生に関する実態調査のために、コアシティに関する人口・産業動向に関する基本資料を収集・分析し、さらに各市の『開発計画』に具体的に記載されている中心地の再生に関する計画・政策を比較検討した。また、2009年8月にイギリス調査を実施し、事例都市の一つであるバーミンガム市等で、中心地に関する資料収集および市役所都市計画局でのヒアリング調査などを実施した。
以上の分析から、いずれの都市においても2000年代以降シティセンターの再生は、小売商業施設の拡充と住宅開発によるシティリビング促進を共通項にして、積極的に展開してきていることが判明した。一方、小規模中心地の再生においては、小売商業地の再生ないしローカルショッピングの再生といった観点からのアプローチと近隣社会の再生事業の地域拠点としての中心地の再生といった観点からのアプローチが存在しているが、実際に両者が協働して中心地の再生にむかっているケースも相当数存在することが確かめられた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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