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2009 年度 実績報告書

環境防災に関する民俗知識の文化人類学的研究-沖縄県を事例として

研究課題

研究課題/領域番号 21520829
研究機関明治大学

研究代表者

山内 健治  明治大学, 政治経済学部, 教授 (60254728)

キーワード台風 / 防災 / 民俗知識 / 文化人類学 / 口頭伝承
研究概要

沖縄県における防災と民俗的予知知識の伝承課題に関連して、本年度は、とりわけ台風災害に関する民間伝承の収集と、現地におけるフィールドワークを実施した。2009年度は、4月より、南西諸島おもに沖縄県における郷土史・村誌・町史を精査し、気象予知、気象現象・民俗知識に関わる記述のサンプリング、ならびにデータベース化を開始した。2009年度夏季(8月)には、沖縄県読谷村歴史民俗博物館および北谷町公文書館にて、東京で入手困難な字誌レベルに記述された気象予知に関する民俗知識のデータを入手し検討、分析、データベース化をすすめた。また、夏季には、以下の地点において文化人類学的な視点より民間に伝承された気象予知・災害に関する民俗知識の聞き取り調査を実施した。○沖縄県宮古島平良市西原○沖縄県糸満市○沖縄県沖縄市○沖縄県読谷村宇座・楚辺○沖縄県本部半島備瀬。
2009年度9月以降は、これまでに得られた、文献データおよび聞き取り調査データを分析し分類作業を進めた。データベース化した項目は約900項目であり、市町村誌・字誌の数は約100冊をデータに網羅した。分類内容は気象予知に関わるものとして、台風(予知)、雨、風、干ばつ、天気、雨乞い、暴風、作物の成長、雲、津波、地震等の予知であった。これらの要素を文献データ、聞き取り調査よりまとめ、気象予知に関わる民俗知識の分類作業およびデータベース化をすすめているが、一部をHP公開用の準備を同時にすすめている。雨乞い儀礼に関しては十分な資料が得られなかったので次年度の課題とした。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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