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2012 年度 実績報告書

日独法制史学の歴史における国家、権利、訴訟ー比較研究の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21530003
研究機関東京大学

研究代表者

西川 洋一  東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00114596)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード法制史 / 国制史 / 中世国家 / ゲルマン的連続性 / 法実証主義 / 封建制
研究概要

Georg Waitzに関する研究について、とりわけそのテキスト批判的研究と国制史構想との関係に焦点を絞ってさしあたりの考え方をまとめ、講演の形で発表した。<厳密な史料批判的研究を行なっていたにもかかわらず、国民主義的な視点に影響されていた>とする伝統的な批判に対して、彼のNationの観念が決して伝統主義的もしくは静態的なものではなく、あるべきNationを発見するという、idealistischな性格を有し、その限りで「どこに存在しないあるべきテキスト」を再構成するというテキスト批判の基本的な立場と方向を一にすることを強調した。当時においては未だ存在していなかった「ドイツの」Verfassungを再構成するという作業自体、そのようなIdealismusなしには不可能であったことを考えれば、ある意味で当然のこととも言える。著書Deutsche Verfassungsgeschichteの第二版において後代の史料の遡及的利用が増える背景としては、文献調査の結果、昨年度想定していたゲルマン古事学一般というよりは,ゲルマン語学・ドイツ語史研究の展開が強く影響しているのではないかという見通しを持ったが、Watiz自身が手がかりを残していないため、もう少し詳細な対応関係を確認する必要がある。
研究史上、WaitzやH.Brunnerの次の世代にあたるOtto Hintzeの比較国制史的研究についても研究を進め、従来指摘されていたようにSchmollerの経済史学からつながる彼の行政史研究の延長戦上にあるのみならず、基本的にはRankeに遡る列強対峙を中核に据えた歴史観にも大きく規定されていることを明らかにした。
日本国制史研究史については、西洋史との比較における時代区分論についてまとめ、講演の形で発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 国制史家 ゲオルク・ヴァイツの旅立ち

    • 著者名/発表者名
      西川洋一
    • 学会等名
      石井紫郎先生喜寿記念シンポジウム
    • 発表場所
      東京(ロイヤルパーク・ホテル)
  • [学会発表] Eine Periodisierung der ostasiatischen Rechtsgeschichte?

    • 著者名/発表者名
      西川洋一
    • 学会等名
      Ostasiatisch-Europaeischer Rechtshistorischer Dialog
    • 発表場所
      フランクフルト・アム・マイン(ドイツ連邦共和国)
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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