研究課題
基盤研究(C)
ドイツの古典的国制史学は、テキスト批判と歴史像構成のいずれの点でも、自らの理念および理性による構成を重視する理想主義的性格を有していた。それを、時代錯誤的概念形成として批判する戦間期の研究も、自ら史料に根拠を有しない論拠にもとづき政治体内部の永続的秩序を想定する非歴史性を有する。これに対して日本の古典的法制史学には、政治体の統合根拠に対する問いかけは希薄であり、むしろ意識的に私法秩序をめざした。
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国家学会雑誌
巻: 124巻7/8号 ページ: 54-67
渡辺節夫編『ヨーロッパ中世社会における統合と調整』
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法制史研究
巻: 60 ページ: 268-271
巻: 123巻11/12号 ページ: 108-158