研究課題
基盤研究(C)
江戸時代の領主・百姓関係は中世以来の重層的土地所有権構造を再編したものであった。重層的土地所有権とは、一つの土地につき一人のみ所有権者がいるという近代民法にみられる「一物一権」の構造とは異なって、一つの土地の上には複数の土地所有権者がいるという構造であった。明治期の地主小作関係においても、依然として重層的土地所有権を維持し、これを変容させようとした第一次大戦後の小作立法もこの所有権構造を変革することはできなかったのである。
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法学志林
巻: 109巻 ページ: 108-148
巻: 108巻 ページ: 146-196