法治国家としての環境国家の法構造

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21530029
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 公法学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 松本 和彦 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (40273560)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 環境国家 / 法治国家 / 事前配慮国家 / 保証国家 / 予防原則

研究概要

現代の環境問題の解決のためには、環境保護を自らの存立目的とみなし、それを自己の法的義務であると自己規定する環境国家が必要不可欠である。環境国家は科学的不確実な状況で予防的に社会に介入する事前配慮国家であると同時に他の非国家的アクターと協働する保証国家である。環境国家は自由と規制のジレンマを抱えながら、法の具体化と法の手続化の2つの法的戦略によって、現代の環境問題に対処する。

研究成果

• [雑誌論文] 憲法上の権利と国際人権 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 国際人権 巻: 22号 ページ: 56-60
• [雑誌論文] 泉南アスベスト事件 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 環境法判例百選(第2版) ページ: 42-43
• [雑誌論文] 基本権の私人間効力-基本権保護義務論の視点から (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: ジュリスト 巻: 1424号 ページ: 56-67
• [雑誌論文] 三段階審査論の行方 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 法律時報 巻: 83巻5号 ページ: 34-40
• [雑誌論文] 基本権保護義務と不正行為法制度 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 季刊企業と法創造 巻: 25号 ページ: 90-99
• [学会発表] 環境団体訴訟の憲法学的位置づけ (2011)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 学会等名: 環境法政策学会
  • 発表場所: 日國學院大學
  • 年月日: 2011-06-19
• [学会発表] 憲法上の権利と国際人権 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 学会等名: 国際人権法学会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] 基本権保護義務と不法行為法制度 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 学会等名: GCOEシンポジウム
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-09-05
• [学会発表] Terrorismusbekampfung und Recht (2009)
  • 著者名/発表者名: Kazuhiko Matsumoto
  • 学会等名: ベルリン自由大学招待講演
  • 発表場所: ベルリン自由大学
  • 年月日: 2009-12-07
• [図書] ビジネス環境法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦監修
  • 総ページ数: 883
  • 出版者: レクシスネクシス・ジャパン
• [図書] 憲法事例演習教材 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦, 他
  • 総ページ数: 285
  • 出版者: 有斐閣