研究課題/領域番号 |
21530058
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吾郷 眞一 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (50114202)
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研究分担者 |
韓 相煕 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (30380653)
山下 昇 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (60352118)
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キーワード | ILO / 国際労働基準 / 準司法機能 / 労働組合 / 三者構成 / 国際法の実施 |
研究概要 |
代表者および分担者の間で何度か研究打合せを行い、初期の研究実施計画を参照しつつ、各人の分担部分について、主として文献収集、基礎資料整理、情報収集に努めた。 とりわけ研究代表者は、ILOアジア太平洋地域総局(バンコク)におけるILO国際労働基準上級専門官の聞き取り調査を中心に、国際労働基準のアジア地域における適用とその監視についての最新情報を入手するとともに、ILO駐日代表事務所(東京)および厚生労働省国際課に幾度か赴いて各種情報.資料を収集した・また・21年度に主として活動した労働政策研究・研修機構の研究プロジェクトに参加したことを通じて、ILO基準の根幹である三者構成主義について、多くの職場における安全衛生基準との関連で研究し、基準実施の監視が、いかに安全衛生に関す労働基準基準がILOの監視機構によって担保されるようになったかを並行して研究した。 また、国際労働基準の最終的な名宛人であるところの労働者、労働組合がどのようにILO監視機構の活動を見ていて、さらには逆に機構のほうに影響を与えているかをみるため、通報、提訴などを行っていたり準備したりしている団体と連絡を取って、勉強会に参加してILOによる監視ということの実質的な効果を調べた。 予算の多くが文献費であるところからわかるように、初年度の研究は主として先行研究の追跡と資料収集であった。中間まとめとして、代表者はいくつかの論文を発表し、研究会等で意見交換を行った。
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