研究課題/領域番号 |
21530086
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉本 健一 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (80031863)
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研究分担者 |
末永 敏和 龍谷大学, 大学院・法務研究科, 教授 (30093909)
久保田 安彦 大阪大学, 法学研究科, 准教授 (30298096)
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キーワード | 会社法 / 証券市場規制 / エクィティ・ファイナンス / 自己株式の取得 / 親子上場 / 財務制限条項 / 株式内容の事後的変更 |
研究概要 |
本研究課題の平成23年度実施計画に基づき、平成21年度および平成22年度の本件空の成果を基礎として、取りまとめの作業およびその際見逃していた論点ならびに補充すべき論点を併せて実施した。 具体益には、(1)自己株式取得に関する問題については吉本教授が、また(2)エクィティー型金融商品の組成に関しては末永教授が主として担当し、これら各ユニット課題に関する基礎理論の研究は久保田准教授が担当した。また、これまでの本研究と同様に、名古屋大学の松中学准教授を連携研究者として参加してもらうとともに、早稲田大学商学部の谷川寧彦教授および京都産業大学経済学部の齋藤卓爾准教授にもファイナンス理論研究者として参加を仰ぎ、より幅広い視点からの分析・検証を行った。この中では、昨年度に引き続き、(3)親子会社上場と社外取締役の実証分析、(4)財務制限条項と社債発行価額の相関関係に関する事象分析が行われ、非常に有益な分析結果と示唆が得られた。また、吉本教授は、自己株式の取得規制から発展し、さらに取得条項付株式や全部取得条項付株式が事後的な定款変更により定められる場合の問題点についても研究範囲を広げ、その制約原理の探求を行った。 最後に、総合的な取りまとめおよび研究の総括を行うため、平成24年3月に沖縄国際大学法学部において研究合宿を行い、同大学坂本達也准教授の参加も得て、研究成果の確認および今後の公表について話し合った。
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