研究課題
基盤研究(C)
本研究は、DNA鑑定が実親子関係の成否の問題にいかなる意義を有するかを検討するものである。遺伝診断の法的問題の検討では、遺伝診断の結果を知る・知らないに関する利益が決定的役割を果たしている。他方で、法的な親子関係は、血縁だけで決定されるわけではない。実親子関係の成立または否定をめぐる判断において、遺伝診断およびその結果を利用することの意義と問題点を、ドイツ法の議論を参照して、検討した。