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2011 年度 実績報告書

日本とドイツの対テロ戦争に関する防衛政策変更の比較

研究課題

研究課題/領域番号 21530128
研究機関国際基督教大学

研究代表者

VOSSE WilhelmM.  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70327732)

キーワード外交政策 / 世論調査 / ドイツ / 日本 / 防衛政策
研究概要

2011年度、大学院生の助けを借りて日本の国会(本会議と委員会)議事録データベースより、2000年度から2011年度にかけての日本の安全保障に関する国会演説データを収集した。特に関心を持ったのは、大胆な日本の外交と防衛政策を正当化するために、ヨーロッパ(特にドイツ)の例に言及されているかどうかであった。
その後、9.11後のヨーロッパとドイツの対応に触れた演説部分を英語に翻訳し、2011年7月から、データの分析を始めた。データは現在分析中であるが、すぐに公開されるだろう。
最初の調査結果は、全体的な外交政策の議論への影響は小さいと思われるが、自民党国会議員が9.11時のドイツやNATOの対応によく言及していたということを示している。特に、2004年から2007年の間、日本政府は日本とヨーロッパおよびNATOとの防衛協力関係を強化しようとしていたが、ドイツは北朝鮮問題にヨーロッパが関わることに難色を示し、またドイツがロシアと親密な関係にあるため日本との協力関係を結ぶことに躊躇した。
2011年10月、ブリスベーン(オーストラリア)で開催されたInternational Studies Association Asia Pacific国際会議でこの研究成果について発表した。また、日本-オーストラリアとの比較の観点から、ヨーロッパと日本の安全保障関係についてディスカッションした。
2012年2月、ベルリンへ赴き、日独外交政策のシンクタンクであるベルリン自由大学にてドイツの外交政策と日独安全保障協力の専門家にインタビューした。特に、9.11後の日本とドイツの安全保障政策の発展について比較した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Rethinking Japanese Public Opinion and Security : From Pacifism to Realism?2011

    • 著者名/発表者名
      ヴィルヘルム フォッセ
    • 雑誌名

      International Relations of the Asia-Pacific

      巻: 3 ページ: 534-537

    • DOI

      10.1093/irap/lcr015

    • 査読あり
  • [学会発表] The Impact of Out-Of-Area Missions on Interregional Security Cooperation : The Case of Europe and Asia-Pacific2011

    • 著者名/発表者名
      ヴィルヘルム フォッセ
    • 学会等名
      International Studies Association Asia Pacific Inaugural Conference
    • 発表場所
      ブリスベーン、オーストラリア(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-29
  • [図書] 書名:Public Opinion and International Intervention : Lessons from the Iraq War2012

    • 著者名/発表者名
      Richard Sobel, Peter Furia, Bethany Barrett(編)
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      Potomac Books
  • [図書] 書名:Japan 2011 : Politik, Wirtschaft und Gesellschaft2011

    • 著者名/発表者名
      Wieczorek, Iris, David Chiavacci(編)
    • 総ページ数
      332
    • 出版者
      Deutsche Vereinigung fur sozialwissenschaftliche Japanforschung

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公開日: 2013-06-26  

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