西田幾多郎による「無の場所」や「絶対矛盾的自己同一」といった概念と西田の第二次大戦における戦争協力との問題を詳細に分析。その結果、彼の「文化」概念が国民国家概念によって大きく影響を受けていたことを明らかにした。 また、彼の後継者達も同様の傾向があることを発表論文等で指摘した。また西洋哲学に対抗する形で出て来た京都学派哲学の背景と現代の国際関係における非西欧型国際関係理論が登場した背景とがよく似ていることを指摘。20世紀初頭の世界と21世紀初頭の世界との類似性についての研究を進め、学会発表などを行った。
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