研究課題
基盤研究(C)
ジョージ・ケナンとポール・ニッツェは封じ込め政策に重要な影響を与えた戦略家である。封じ込めを提唱したケナンは日欧の経済再建を重視し、相互譲歩による対ソ交渉を唱えた。彼はさらに欧州的な外交に共感し、1970年代のデタント外交を支持した。これとは対照的にニッツェは軍事的な封じ込めを主張し、対ソ交渉には消極的であった。結局ニッツェ的路線が対ソ政策の基本を形成した。ただし興味深いことに、レーガン大統領はニッツェ的な路線とケナン的な路線を適切に実践し、冷戦の終結に至る過程で決定的な成果をあげたのである。
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研究主査久保文明(日本国際問題研究所)
ページ: 15-28
平成23年度外務省国際問題調査研究・提言事業成果報告書、主査山本吉宣(日本国際問題研究所)
ページ: 65-79
国際政治
巻: 第163号 ページ: 1-13
いわゆる「密約問題」に関する有識者委員会報告書
ページ: 9-18