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2011 年度 実績報告書

アーサー・コンドルセ・オコナーの政治経済思想:アイルランド・ブリテン・フランス

研究課題

研究課題/領域番号 21530188
研究機関法政大学

研究代表者

後藤 浩子  法政大学, 経済学部, 教授 (40328901)

キーワードアイルランド / 啓蒙 / 社会思想史
研究概要

最終年度にあたる本年度は、この研究プロジェクトの第一の目標である、A.オコナーが残した手稿"Memoirs"のトランスクリプションの完了を目指した。研究実施計画どおり毎日フランスのLoiret県Le Bignon MirabeauにあるChateau du Bignonに通い、5つのFolioに分けられた手稿合計826頁のトランスクリプションを完了した。だが、そもそも句読点がほとんどついていない原文なので、読解のうえ適宜句読点をうち、補足する必要があること、また入力の際の読み間違いやミスタイプのチェックの必要があることなど、残された作業がある。3月中旬以降、ユナイテッド・アイリッシュメン研究の観点から見て最も史料価値が高いと思われるFolio5のファイルから英文校閲と補正の作業に入っている。この作業が終わり次第、一般に公開する。但し、手稿の所有権(オコナーの子孫であるMarie-Liesse d'Aboville夫人と他の三姉妹の共同所有)の関係上、史料へのアクセスには所有者の許諾を得る必要があるため、活字化された原稿はChateau du Bignnに紙媒体で保管される予定である。
また、オコナーの思想分析については、A.スミスの著作などに基づく政治経済学の影響が政治思想としてのラディカリズムにどのように影響しているか、という問題に答えるために、従来、ブリテン思想史で使われてきた分析カテゴリー「ラディカリズム」を「リベラリズム」「商業的共和主義」との差異を踏まえて再定義する作業を行った。これによって、T.ペインやオコナーの思想の特徴を明示することができた。この成果は、拙稿"Political Economy in Late Eighteenth-century British Radicalism:A re-examination of the analytical categories"(Kyoto Economic Review誌に掲載予定)にまとめられている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Political Economy in Late Eighteenth-century British Radicalism : A re-examination of the analytical categories2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Goto
    • 雑誌名

      Kyoto Economic Review

      巻: 80(印刷中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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