研究概要 |
今年度は計画通り、幕末・明治初期の邦訳書・邦訳論文データを作成するために、『国立国会図書館所蔵目録明治期』掲載の邦訳文献のデータ入力と、国立国会図書館のホームページで公開されている同時期の邦訳文献を比較検討した結果を反映したデータを作成した。それと同時に、これらデータを利用して得られた情報に従って、国立国会図書館が所蔵する邦訳書の内、経済学の日本への普及という視点から選書した邦訳書(明治14年までに出版されたもの)の原典を全8巻として編集し、序論を書いた編集書を出版した。収録した原典は、以下の通りである。 1)[Whately, R.]Easy Lessons on Money Matters(1849) 2)Rogers, J.E.T., A Manual of Political Economy for School and Colleges(1869) 3)Perry, A.L. Elements of Political Economy(1867) 4)Jouffroy, H., Catechisme d'economi politique(1844) 5)Bastiat, F., Sophisms of Protection(1877) 6)[Byles, J.B.]Sophisms of Free-trade and Popular Political Economy(1849) 7)Fawcett, M.G., Political Economy for beginners(1876) 8)Fawcett, H., Manual of Political Economy(1863) なお、邦訳が底本とした各経済書の版を原則収録している。
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