研究概要 |
平成22年度は計画通り、幕末・明治初期の邦訳書・邦訳論文データを作成するために、『国立国会図書館所蔵目録 明治期』に掲載の邦訳文献(財政学等)のデータ入力と「京都帝国大学経済学部創立15周年記念経済学大会 経済学部蔵書展覧目録」(『経済論叢』31・1)のデータを、国立国会図書館のホームページで公開されている同時期の邦訳文献と比較検討した結果を反映したデータを作成した。それと同時に、これらのデータを利用して得られた情報に従って、国立国会図書館が所蔵する邦訳書の内、経済学の日本への普及という視点から選書した邦訳書(明治14年までに出版されたもの)の原典を全8巻として編集し、序論を書いた編集書を出版した。収録した原典は、以下の通りである。 1) K.MaKean, Manual of Political Economy. 2)-4) H.D.Macleod, The Principles of Economical Philosophy. 5) M.G.Fawcett, Tales in Political Economy. 6) J.E.Cairnes, The Character and Logical Method of Political Economy. 7) E.Levasseur, Courw d'economie ruale, industrielle de commerciale. 8) A.Marshall & M.Marshall, The Economics of Industry. なお、邦訳の底本となった各経済書の版を原則収録している。
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