研究概要 |
今年度前半は、国立国会図書館所蔵の明治期刊行図書目録の次に大きなコレクションの一つである、東京大学所蔵明治期刊行図書目録に基づくデータ保存・整理処理を行った。具体的にデータ保存・整理処理したのは、同目録の後半にあたる「経済編」・「財政・租税」・「貨幣・金融・保険」等関係資料である。 今年度後半は、これまで3年間にわたって入力・整理した国立国会図書館、東京大学図書館・東京大学経済学部所蔵の明治期刊行図書目録および三橋猛雄『明治前期思想史文献』掘経夫『明治経済思想史』に基づく各データを統合し、一つの新たなデータ・ベースを完成した。現在のところ扱ったデータの件数は、2843件である。なお、この全体の整理に際して記録した項目は、(1)所蔵館・記載文献、(2)書名タイトルの読み方、(3)原著書タイトル、(4)著者・訳者・編集者などの責任表示、(5)版表示、(6)出版事情(出版年など)、(7)著書の形態、(8)装丁(和装・洋装)、(9)内容注記、(10)シリーズ名、(11)シリーズ巻号等、(12)一般注記(旧蔵書場所等)、(13)著者標目(原著者・邦訳者等)、(14)出版西暦の14項目である。 他方、この入力・整理作業と同時に、本研究と同時並行して行ってきた、邦訳の原典の翻刻を以下の通り、出版した。 Economics in Meiji Japan, Collected Works of Western Origin, Part III, vols.8. selected and with an introduction by Prof. Takusoshi Inoue, Kwansei Gakuin University, Pickering & Chatto, 2012,
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