研究課題/領域番号 |
21530212
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
秋山 太郎 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40167854)
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研究分担者 |
永井 圭二 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (50311866)
倉澤 資成 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (40018057)
冨浦 英一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40273065)
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キーワード | ベンチャー / R&D / サバイバル分析 |
研究概要 |
1.ベンチャー企業の上場・合併・倒産の分析を行うため、entry(ベンチャーの場合には起業)の時刻の影響を導入したYannis Bilias, Minggao Gu and Zhiliang Ying(1997)の比例ハザードモデルを3イベントのケースへの拡張したモデルの分析を行い、統計量の一致性と漸近正規性を確認した。 2.ベンチャーの企業成長の分析のために必要な企業家の役割を分析するための基礎付けとして、イノベーションをR&Dと事業化の2つに分け、R&Dを行う「研究者」と事業化を担う「企業家」という2つのタイプの主体がR&Dとその事業化に関与する動学的モデルを構築し、その分析を行った。さらに、企業によって、技術の占有可能性が内生的に決定される動学的モデルの研究を考え、知的財産権保護がイノベーションにどのような影響を及ぼすのかについて分析を行った。 3.現在の日本経済において、ベンチャー企業にとっても、企業成長のための重要な手段となっている海外展開とアウトソーシングについて、企業レベルのミクロデータを用いて計量的実証研究を行った。その結果、企業の資本・労働比率が海外アウトソーシングにおいて社内か他社を選ぶかに有意な影響を与えており、労働集約的な企業の方が他社へのアウトソーシングを選択する傾向があることを見出した。更に、この結論が、アウトソーシングの仕向地、業種、企業規模等の各種企業特性を考慮しても頑健であることも確認した。
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