中国の環境改善を行う方法論を「Eco-Economy-The Possibility of China]に纏め、6月18日北京で国連(ESCAP)主催のAsia-Pacific Forum on Low CarbonEconomy-China2009にて発表。北京大学、北京工科大学、清華大学の斉教授、欒教授より中国におけるもっとも深刻な環境問題は水問題であるとの指摘を受ける。同内容の論文を6月24目大阪市立大学にて開催された中国経済学会にても発表。課題を水問題に絞り、革新的な水浄化技術であるナノバブルに関し8月8日熊本大学にて開催された日本混相流学会において矢部会長、協和機設社辻社長と面談。ナノバブル技術と油水分離技術(日立プラント)を組み合わせたシステムが有効との示唆を受ける。具体的に中国での実証実験の可能性を検討する為円借款で中国の環境改善の実績があるJICAを訪問し、実証実験の組み立て方について示唆を受ける。9月18日現地の調査の為北京・上海においてJICA北京事務所の他当地で環境事業で実績のある森松工業を訪問。この成果を持って10月日立プラント、協和機設を数回にわたり訪問し、実証実験の具体的な条件等に関し討議。環境ビジネスモデル設計に関し、11月21日名古屋大学にて開催された日本情報経営学会にて「ビジネス創出とビジネスモデル設計」を発表。次いで11月28日東京にて開催された日本経済政策学会に於いて環境ビジネスを可能にする経済モデルに関して「How to create a business Model for Environment Improvement and Energy Saving」を纏め発表。同会議にて中京大学並河教授、蔡大鵬博士より経済モデル創出に関し賛同を得る。2010年2月25日清華大学の紹介でハルビン工業大学の馬教授、趙教授ら7名のミッションが来訪。日本の水浄化技術を導入した実証実験を天津にて行うプロジェクト提案があった。以上の活動により、研究目的である経済モテルの創出に関しては、日本情報経営学会に於いて論文として纏める方向で、技術に関しては日立プラント、協和機設と共同開発する方向で、中国における実証実験に関してはハルビン大学等の協力を得て、天津にて2010年中に実施する方向で今後JICA等と連携して研究活動を発展させることとなった。
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