研究課題
本研究では、国際的な分業体制が進む情報サービス産業の標準化・モジュール化と生産性との関連を、日本を中心にした組込システム開発スタイルと、日本を含め世界的に進むオープンソース・ソフトウェアの開発スタイルの比較調査で進めている。2010年度は、国際的な分業体制が進む情報サービス産業の標準化・モジュール化と生産性との関連を、日本を含め世界的に進むオープンソース・ソフトウェアの開発スタイルの統計データ分析と実態分析による比較調査を行った。オープンソース・ソフトウェアの開発に見られる企業・組織の枠を超えたオープンな開発手法は、国際的なネットワーク上で多数の企業、開発者の参加によって進められる標準化と生産から組織まで含めたモジュール化として捉えられる。そこで、既に昨年度構築を進めた日本のソフトウェア開発行程に特徴的な情報サービス産業の委託・受託の連鎖構造や、さらにオフショアを通じた国際的な委託・受託の連鎖構造を生産性と連関した分析モデルに、オープン化を変数として導入してモデルの精度を高める準備を進めた。これらの成果は国内の学会(日本社会情報学会)や、情報通信・オープンソース・ソフトウェア関係する国際的なカンファレンス(USAで開催されたThe 6th International Conference on Open Source Systems)で発表し、Springerを始めとした国内外の学術雑誌に投稿を行いながらレビューを受けて研究へのフィードバック行った。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
創造経済と都市地域再生(大阪市立大学創造都市研究科)
ページ: 91-95
Open Source Software : New Horizons ; The 6th International Conference on Open Source Systems(Springer)
ページ: 214-223
JOURNAL OF ECONOMICS MEMOIRS OF THE FACULTY OF LAW AND LITERATURE, SHIAMNE UNIVERSITY No..37 SPECIAL ISSUE Open Source Policy and Promotion of IT Industries in East Asia
巻: 第37号 ページ: 1-8
巻: 第37号 ページ: 9-20
巻: 第37号 ページ: 43-46
島根大学法文学部紀要 法経学科編 経済科学論集
巻: 第38号 ページ: 27-62