研究課題
本研究では、国際的な分業体制が進む情報サービス産業の標準化・モジュール化と生産性との関連を、日本を中心にした組込システム開発スタイルと、日本を含め世界的に進むオープンソース・ソフトウェアの開発スタイルの比較調査で進めている。2011年度は、日本と海外の比較調査を通じて行い、情報化の概念規定を明確にし、それに基づいて情報通信産業を分類、それぞれの部門における労働生産性及びマクロ経済成長に対する寄与を分析するために、オフショアを通じた国際的な委託・受託の連鎖構造を生産性と連関した分析モデルに、オープン化を変数として導入したモデルを構築した。そしてこのモデルを使ってJIPデータベースを基に労働生産性の計測を行った。その結果、日本の場の情報サービス業(インターネット付随サービス業)の労働生産性成長率が2000年代に入って大きく低下して負の値を示しており、また残差の低下によって技術革新の成果を生み出せていないことが明らかになった。これらの研究結果は学会報告(日本社会情報学会)や情報通信・オープンソース・ソフトウェア関係する国際的なカンファレンス(Brazilで開催されたThe 7th International Conference on Open Source Systems)で発表し、紀要論文(論文「情報サービス産業における生産構造」やSpringerを始めとした国内外の学術雑誌に投稿を行いながらレビューを受けて研究へのフィードバックを行った。
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