研究概要 |
平成21年度の研究成果として,次の4点が挙げられる。(1)本研究の計画bに従って,新規事業者の参入と対抗するためにとられる既存大手の航空子会社戦略について研究を行った。その成果として,単著論文"Airlines-within-airlines strategies and entry of low-cost carriers"を航空輸送研究国際学会ATRSにて発表した。(2)新規の航空事業者が既存大手の主要路線に参入すべきか,それとも既存大手と直接的な競争が回避できるような路線に参入すべきか、新規事業者の参入路線の選択問題を中心に研究した。その成果として,鹿児島大学・川崎晃央氏との共著論文"Airline schedule competition and entry route choices of low cost carriers"を日本応用経済学会にて発表した。(3)本研究の計画aでは,新規航空会社が既存大手の主要路線に参入する場合,既存大手のネットワークの再構築はどのように展開され,それが新規航空会社にどのような影響を及ぼすかについて研究を行った。この計画に従っている鹿児島大学・川崎晃央氏との共著論文"Spoke-entry and hub-shifting in a simple airline network"をAsia-Pacific Economic Associationにて発表する予定である。(4)本研究課題と緊密な関係にある航空事業者間の戦略的提携について関連研究を試みた。その成果として,大阪経済大学・服部圭介氏との共著論文"Complementary Alliances in Composite Good Markets"を日本経済学会にて発表した。上記(1)(2)(4)の論文は現在,国際学術誌に投稿・審査中である。
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