先行研究サーベイを行い、貯蓄投資フロー、対外貿易フロー及び対外資金循環という三つの視座から国際資金循環分析の理論的枠組みを整理し、国際資金循環の統計観測体系を作成することができた。国際資金循環分析の視点に基づき、国際資金循環の同時方程式モデルを構築し、記述分析と計量分析という手法を使い、国際資金循環における日米中間の対外不均衡と不安定な鏡像関係の形成要因とそのメカニズムを統計的に解明し、国際協調の強化と中国の経済発展の構造調整などを含めた政策提言を行っている。また、IMFに発表された金融安定統計カイド(Financial Soundness Indicator Compilation Guide)とグローバルな金融の安定性報告(Global Financial Stability Report)を参考にして、国際資金循環の視点でマクロ金融監督の強化を目的にして、対外資金循環の安定性と国際資本移動に対する統計的観察を主な内容として、国際資金循環の動向指数体系と金融圧力指数を開発した。これを使って中国の金融安定について実証分析を行った。
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