本研究はアメリカの高齢者包括ケア・プログラム(PACE、Programs of All-inclusive Care for the Elderly)の歴史、組織の構造と機能などを分析し、日欧諸国の包括ケア制度と比較しながらその意義を明らかにした。PACEは包括ケア・サービスを通じて高齢加入者が在宅生活を継続することを可能にし、施設入所を僅か7%に抑制することができた。これらの研究成果を踏まえた上で、日本、米国、カナダ、スウェーデン4カ国で実施されている包括ケア制度を比較研究しながら1冊の本にまとめた。
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