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2009 年度 実績報告書

金融危機のマクロ動学理論研究-所得分配、負債加重、金融資産の視点から-

研究課題

研究課題/領域番号 21530299
研究機関滋賀大学

研究代表者

二宮 健史郎  滋賀大学, 経済学部, 教授 (30273395)

研究分担者 高見 博之  大分大学, 経済学部, 教授 (10264326)
キーワード金属の不安定性 / Profit-Sharing / 負債 / 金融資産 / ミンスキー
研究概要

サブプライム問題に端を発した金融危機により、世界経済の不透明性は一層深まっている。このような中、Minsky(1975)(1982)(1986)により提唱された金融不安定性仮説はにわかに注目を集めている(Lahart(2007),二宮(2007d))。本研究では、所得分配、金融資産、負債等の観点を考慮した閉鎖体系、開放体系の金融不安定性のマクロ動学モデルを構築し、金融危機(金融の不安定性、循環)を考察することを主たる目的としている。
今年度は、その目的を達成するために基礎的な閉鎖体系のマクロ経済モデルを構築した。具体的には、1)長期」と「短期」という時間的視野を考慮したマクロ経済モデルに金融不安定性の議論を導入し、その中に金融不安定性のマクロ経済モデルを位置づけ、その評価を行った(二宮(2009,2010)。2)負債、金融資産の動態を考慮したマクロ動学モデルを構築し、金融の不安定性、循環の検討を行った(二宮(2009))。3)所得分配(Profit-Sharingルール等)、負債の動態を考慮したマクロ動学モデルを構築し、金融の不安定性、循環の検討を行った(Ninomiya(2009))。
これらの成果は今後の研究の基盤となる重要なものであり、これを基に研究の方向性について研究分担者との議論を行うとともに、セミチーでの報告を行い有益な助言を得ることができた。今年度は学内行政職務で多忙を極めたが、集中的、効率的に研究を進め、所期の研究計画を十二分に達成することができたと思われる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「長期」と「短期」のマクロ経済モデルと金融の不安定性2010

    • 著者名/発表者名
      二宮健史郎
    • 雑誌名

      季刊・経済理論 (経済理論学会) (Working Paper, No. 112, Shiga University, 2009) 46(4)

      ページ: 25-33

  • [雑誌論文] 負債加重、金融資産、及び金融の不安定性2009

    • 著者名/発表者名
      二宮健史郎
    • 雑誌名

      季刊・経済理論 (経済理論学会) 46(2)

      ページ: 51-57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Debt Burden, Investment and Profit-Sharing2009

    • 著者名/発表者名
      二宮健史郎
    • 雑誌名

      Working Paper, Shiga University 118

      ページ: 1-28

  • [学会発表] Debt Burden, Investment and Profit-Sharing2009

    • 著者名/発表者名
      二宮健史郎
    • 学会等名
      沖縄カンファレンス (セミナー報告)
    • 発表場所
      沖縄国際大学
    • 年月日
      2009-08-22
  • [備考]

    • URL

      http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/k-nino/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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