本研究は、条件付き非正規分布の下でのGARCHオプション価格付けモデルについて、既存の理論的成果を統合的に再構成すると共に、EGB2分布の下でのGARCHオプション価格付けモデルを取り上げ、その価格付けパフォーマンスを実証分析することを目的とする。米国のS & P500株価指数オプションの中で、2002年正月2日から2006年12月27日までの毎週水曜日のオプション取引データをサンプルと選び、NGARCH-EGB2オプション価格付けモデルとベンチマークモデルであるNGARCH-Normalオプション価格付けモデルとの価格付け誤差を分析した結果、前者の価格付けパフォーマンスが優れていることが確かめられた。
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