研究課題
基盤研究(C)
本研究では、近代日本の経済発展が、欧米からの移殖型機械制大工場と並行して、業主およびその家族の労働供給に強く依拠する、数多くの小規模経営体の新たな展開を含むものであったこと、それは「在来的経済発展」パターンとして概念化されるべきものであることを明らかにした。そして「在来的経済発展」の存在は、近代日本の経済発展の複層性を示すものであると共に、「近代」部門の展開にも影響を与え、近代日本社会の特質の形成に大きく関与している可能性があることを、女性労働の位置づけなどの領域に即して展望した。
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大阪大学経済学
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年報・近現代史研究
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