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2010 年度 実績報告書

配置薬キットを活用したユビキタスネット時代の日常生活圏医療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530354
研究機関富山大学

研究代表者

古川 勝  富山大学, 経済学部, 教授 (50279402)

キーワード健康・医療 / 家庭配置薬 / 伝統医薬・伝統医学 / 知識・情報管理 / コミュニケーション / 情報通信 / 地域社会
研究概要

本研究は、江戸時代から継承している富山売薬のビジネスモデルがモンゴル国に導入され成功を収めた事例に着目し、次の2つを明らかにすることで、問題解決に貢献することを目的としている。具体的な2つの目的とその22年度における研究成果は、次の通りである。
目的1:配置薬ビジネスモデルが他の途上国でも成功するための要件の抽出と整理
・日本財団からの経済的支援を得て、モンゴル、タイなど、ASEANの複数の国において、配置薬およびそのビジネスモデルの有効性に関する調査が実施されている。各国におけるデータ収集様式に準拠し、我が国における医薬品の利用実態と満足度に関するアンケート調査を富山県薬業連合会と協働で実施した。
・年度内に配置薬業界の大手企業の協力でデータの収集は完了した。数量化可能なデータについては、多変量解析を施し、大きなバイアスはあるものの、使用した医薬品とその有効性や満足度についての好意的な結果を得た。自由回答については、テキストマイニングを用いた分析を実施している。
・今後の課題として、富山県や富山県薬業連合会が過去に実施した包括的なアンケート調査結果と今回の調査結果を統合した、業界の総合的な分析と整理を考えている。
・残念ながら、医療政策も要因となって急激に衰退している我が国配置薬ビジネスの現況からは、ASEAN諸国における当該ビジネスモデル活用への肯定的要因は見あたらない。
目的2:このビジネスモデルをさらに効率よく機能させるためのICT活用の仕組みや方法の立案
・医療機器や健康管理サービスのICT連携による健康管理を支援するNPO法人コンティニュア・ヘルス・アライアンス日本地域委員会との情報交換を開始した。コンティニュア・ヘルス・アライアンスは、個人が利用する血圧計、体重計といった機器、医療機関が利用する医療機器、これらの機器と連動したソフトウェアやサービスなどが連携することで、パーソナルヘルスケアの質的向上を目指すNPO法人である。日常生活における健康モニタリングと配置薬を活用するセルフメディケーションの統合システムイメージを共有すべく、調査活動を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] アンケート調査の集計結果は、中間報告書として冊子にまとめてあるが、未公開(unpublished)

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公開日: 2012-07-19  

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