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2010 年度 実績報告書

企業不祥事発生のメカニズムの解明と予知発見システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530366
研究機関和光大学

研究代表者

小林 猛久  和光大学, 和光大学経済経営学部, 准教授 (40434211)

研究分担者 小林 稔  和光大学, 経済経営学部, 教授 (50287926)
杉本 昌昭  和光大学, 経済経営学部, 准教授 (90318725)
西岡 久充  和光大学, 経済経営学部, 講師 (10513757)
小島 大徳  神奈川大学, 経営学部, 准教授 (70386803)
青木 崇  高松大学, 経営学部, 講師 (00528698)
キーワード経営学 / 企業倫理 / CSR
研究概要

本年度は「実験分析研究ステージ」として、平成21年度に行ったアンケート結果から、企業不祥事を発生させる要因を明らかにし、予知システムの根幹となるモデルを確定することを主活動とした。まず回収されたアンケート結果の分析として、過去に不祥事を起こした経験のある企業とその経験のない企業との間に差異があるかどうかを検討するために、各質問項目間での統計的検定(平均値の差の検定)を行った。しかし、すべての質問項目において統計的有意差をみることができなかった。次に、過去に不祥事を起こした経験のある企業群・ない企業群と各質問項目との関連を検討するために統計的検定(カイニ乗検定)を行ったが、平均値の差の検定同様、すべての項目において統計的な関連をみることができなかった。
つまり、今回のアンケートデータにおける過去に不祥事を起こした経験のある企業群とその経験のない企業群との間には大きな差異はなく、おそらく過去に不祥事を起こしたことのある企業は現在何らかの方策によって不祥事を起こした経験のない企業と同様の組織へと変化していることが予測された。
そこで、過去に不祥事を起こした経験の有無で企業をわけることなく集計を行い、アンケートデータの各質問項目間の関連をみることによって、回答が得られた食品関連業界において重視・軽視している要因、あるいはそれらの関連を調査した。そしてそこから不祥事を助長している要因や抑制させている要因について検討を行った。結果は、業務目標の達成値の設定、業務上の失敗を周知するシステムの存在、失敗の再発を防止するシステムの存在、クレームの集約・記録の有無、内部通報システムの利用、外部監査の機能などが重要な因子として抽出され、それぞれの因子が相互に関連しており、企業の不祥事に何らかの影響を与えていることを示唆するものであり、本研究の主題を確定する成果を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 企業不祥事の事後的対応をめぐる経営者の意思決定-倫理的価値判断と経営力-2011

    • 著者名/発表者名
      青木崇
    • 雑誌名

      高松大学研究紀要

      巻: 第54号・55号 ページ: 9-28

  • [図書] 株式会社の崩壊2010

    • 著者名/発表者名
      小島大徳
    • 総ページ数
      172
    • 出版者
      創成社

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公開日: 2012-07-19  

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