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2009 年度 実績報告書

日本的経営と企業価値経営の融合に関する実証研究:ハイブリッド型日本的経営の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530371
研究機関立命館大学

研究代表者

松村 勝弘  立命館大学, 経営学部, 教授 (40066733)

研究分担者 飛田 努  熊本学園大学, 専門職大学院・会計専門職研究科, 専任講師 (60435154)
篠田 朝也  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (50378428)
キーワード日本的経営 / 企業価値 / ハイブリッド型経営 / コーポレート・ガバナンス
研究概要

本研究は「企業価値経営」に従来の日本的経営の長所を取り込んだ「ハイブリッド型日本的経営」がいかなるものであるのかについて明らかにすることを目的とする。まずは先行研究を渉猟し,その中から,我々の方向性をある程度明らかにした上で,実際の日本企業の財務・会計担当者に向けてアンケートを行い,かつこれを補足するためにもインタビューをする計画を立てた。2009年度は初年度ということもあり,先行研究を渉猟するとともに,我々なりの方向性を見出すべく,読書ならびに研究会を6月,9月,1月,3月の4回行った。さらに,会計数値を用いた実証分析を行ってきた。
2009年度に入ってからも日本企業は激変しつつある。その実態をまずはアンケートなどで明らかにしておく必要があることは事実で,アンケート項目も上記変化をふまえて確定しなければならなかった。初年度はこの確定が難航し,2年度にもつれ込んでいる。この間にも各自の研究進展に見合った業績を発表するに至っている。その結果,3編の論文を発表した。1編は外国人投資家(株主)による規律付けによって企業経営が効率的に行われるという理論に対して,会計数値を用いた実証分析を行った。これにより,外国人投資家による経営の規律付けは存在するものの,その効果は限定的でもあるということが示唆された。さらに日本的経営研究の中で日本企業の強みとされてきた「経営理念」や「組織文化」がこの10年間の企業業績にどのような影響を及ぼしているのかについて実証分析を行った。学会でも思案的報告を行った。これらにより,株主を重視することと企業の収益性が連動せず,むしろ従業員重視の企業の収益性が高いことなどを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] わが国企業における株主による経営の規律づけに関する検討-外国人投資家を中心にした分析-2010

    • 著者名/発表者名
      篠田朝也
    • 雑誌名

      立命館経営学 第48巻第5号

      ページ: 79-98

  • [雑誌論文] 日本企業の組織文化・経営理念と財務業績に関する実証分析-2000年代における日本的経営を考察する手掛かりとして-2010

    • 著者名/発表者名
      飛田努
    • 雑誌名

      立命館経営学 第48巻第5号

      ページ: 61-78

  • [雑誌論文] 日本的経営 委員会設置会社の動向2010

    • 著者名/発表者名
      田中伸
    • 雑誌名

      立命館経営学 第48巻第5号

      ページ: 55-61

  • [学会発表] 組織文化・経営理念と企業パフォーマンスに関する実証分析2009

    • 著者名/発表者名
      飛田努
    • 学会等名
      日本経営財務研究学会第33同全国大会
    • 発表場所
      山口大学
    • 年月日
      2009-09-27
  • [学会発表] 金融危機と会社財務-財務データによる分析2009

    • 著者名/発表者名
      松村勝弘
    • 学会等名
      日本財務管理学会第28回春季全国大会
    • 発表場所
      神奈川大学
    • 年月日
      2009-06-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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