研究概要 |
標準化とイノベーションの総合関係を調べるため、企業へのインタビュー調査を継続した。また、日本機械工業連合、電子情報技術産業協会半導体部会、iPS細胞等研究連絡会などと協力し、それぞれの産業における標準化とイノベーションの関係に関する検討委員会に参加、産業ごとの標準化効果を詳細に検討した。平成21年の研究により情報を整理した液晶パネルについては、英文の論文を作成し国際学会にて発表した。 標準化と研究論文の関係については、別途実施している「科学における知識生産プロセスに関する調査研究」(基盤研究A)において収集したデータを活用し、標準と研究開発に注目した分析を別途行い、その結果を学会発表した。平成21年より取り掛かっている中国における標準化とイノベーションの動向については、東京大学の先端科学技術研究所渡部俊哉教授らと研究会を組織し、当該研究会において中国の標準化がイノベーションに与える影響を整理し報告書として公表した。さらに、独占禁止法との関係、人材育成との関係等について研究を進めた。 研究成果について韓国から、標準学会設立記念シンポジウムでの招待講演依頼があり、当該学会において発表をおこなった。 平成22年度はアンケート調査を実施するため、対象団体の整理を日本規格協会と共同で実施し、日本における標準化団体及びISO-IECの国内審議団体をピックアップ、アンケート送付のためのデータ整理を実施後、約800通のアンケートを発送した,現在回収中であり、200通程度の回収を見込んでいる。
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