日本国内において、日本企業の本社のグローバル研究開発戦略との関係から見た中国、タイなどアジアの国における研究開発戦略及び現地における産学官連携も含めた活動に関するインタビュー調査を実施した。こうしたインタビューから中国、東南アジア、さらにはインドにおける生産活動の拡大、市場の将来性などから、研究開発活動もアジアにおいて活発化させる方向にあることが分かった。また、比較のため、日本企業のアメリカにおける研究開発戦略及び活動についてもインタビュー調査を実施した。 中国においては、日本貿易振興機構(JETRO}北京事務所、日中経済協会北京事務所、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)北京事務所、日系企業、西安交通大学などを訪問し、中国における日本企業の進出状況、知的財産権の保護状況、日本企業と中国の大学・公的機関との連携などについてインタビュー調査を実施した。中国の大学・公的機関は企業との連携に関して日本の大学・公的機関に比べて柔軟に対応していることが分かった。 タイにおいても、日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所、企業などをインタビュ「調査し、中国とは異なり産学官連携がそれ程活発でないこと、標準動向への対処といった点は見られないことなどが分かった。 以上の成果も踏まえ、中国における日系企業の産学官連携を含む研究開発活動については・産学連携学会及び研究-技術計画学会の年次学術大会で中間的な発表をおこなった。
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