(1) ドイツ・フランス自動車産業クラスターの現地調査実施: 9月14日~10月1日間の内、9月25日まで広島産官学連携調査プロジェクトと協力して現地調査を実施し、26日から10月1日まで単独で東部ドイツ自動車産業クラスター調査を実施した。前半調査団は次の機関によって構成された:経済産業省中国産業局、広島産業振興機構、広島県経済局、広島市経済局、広島銀行経済研究所、中国ニュービジネス協議会、大学研究者。主たる調査先の自動車・部品メーカー:ドイツのVW社、BMW社、Mercedes社、Audi社、Bosch社、フランスのPSA社、スマート社、ドイツの研究機関:マックスプランク研究所、フラウンホーファー研究所、カールスルーエ工科大学研究センター(自動車部門)、ミュンヘン工科大学自動車研究チーム、フランスのアルザス開発公社、オー・タルザス大学など。後半の単独調査は、東部ドイツ自動車産業クラスター代表機関へのヒアリング、同機関が同クラスターに関する調査研究を委託している研究者(ライプティッヒ商業単科大学経営大学院教授)との情報交換を実施した。今後、東部ドイツと西日本(広島)地域の自動車産業クラスター比較調査研究を推進することで合意した。また同代表機関から調査への協力の約束を得た。今後、同研究者と連携して、比較調査・研究を実施する計画である。 (2) 中国地域自動車産業クラスターの調査・研究の進捗状況 広島・岡山・鳥取地域における電気自動車開発・生産へ向けての新しい動向を捉えながら、とくに広島地域での産業クラスターの在り様を調査してきた。欧州とくに東部ドイツ自動車産業クラスターの動向を調査した。今後は、クラスターと企業の経営戦略の関係への研究へと進みたい。 (3) 平成22年度の課題:広島地域の自動車産業クラスターとマツダの戦略の関係を事例に、理論的研究を深めながら、同時に、実態調査を進める予定である。
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