研究課題/領域番号 |
21530399
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
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研究分担者 |
姜 判国 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
李 在鎬 京都橘大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40342133)
金 泰旭 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (90364108)
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キーワード | 知識創造 / 戦略的提携 / イノベーション / 組織間学習 |
研究概要 |
本研究の目的は,知識創造モデルを分析視角とし,日本企業と韓国企業を対象とする実証研究によって,日本企業と韓国企業の知識創造の実態を明らかにすることである。 平成24年度では,日本企業と韓国企業の戦略的提携における知識創造プロセスの動態的展開を明らかにするために,これら企業,および企業間の知識創造プロセスが,「なぜ」そして「どのように」して展開されたのか,すなわち「ナレッジ・イノベーション・パターン」の動態的展開を事例分析を通じて解明することを試みた。事例分析の対象企業としては,フォード・マツダ,現代自動車・起亜自動車である。 当該年度の研究実績は以下の通りである。 李・平野(2012)は,フォードの傘下で企業再生を成し遂げたマツダと現代自動車グループの中で危機から脱却し,グローバル市場で通用する競争力を身につけた起亜自動車の2つのケースを比較分析し,戦略的提携における「ナレッジ・イノベーション・パターン」のあり方についての解明を試みた研究である。フォード・マツダ間の知識創造プロセスは,経営権の譲渡に拘わらず互いに学習しあい,補完しあうという互恵的な関係を演出しながら,知識資源の共同利用は時間をかけて慎重に進めていたのに対して,現代・起亜グループの事例では,買収当初から、組織間学習よりは知識資源の集約と共同利用に傾倒していた。これらの事例研究より,戦略的提携における「ナレッジ・イノベーション・パターン」は,企業間関係のコンテキストに強く依存しているということが明らかになった。 また,本年度の研究成果は,久留米大学において開催された,実践経営学会第55回全国大会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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