研究課題/領域番号 |
21530415
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研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
山崎 佳孝 国際大学, 国際経営学研究科, 教授 (50387312)
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キーワード | コンピテンシー / マネジメントスキル / 適応スキル / アジア日系企業 / ローカルマネジャー / 5カ国比較分析 |
研究概要 |
本調査の主研究目的は、アジアに拠点を置く日系企業における現地採用管理職員いわゆるローカルマネジャーが海外日系企業で適応するため、あるいは好業績を上げるため必要とされるスキル・コンピテンシーを見出すことにある。さらにその過程で、日本を含めアジア各国においてそれらの必要とされるスキル・コンピテンシー比較研究する。本調査で明らかにしたいことは、先ず本調査に先立って実施した量的分析の結果との相互補完関係を探り、本調査で実施されるインタビューの質的分析により、総合的な見地からローカルマネジャーとして必要なスキル・コンピテンシーを把握する。さらにアジア各国において、これらのスキル・コンピテンシーについて類似性・相違点を理解し、またスキル・コンピテンシー習得方法についても言及する。 この研究目的を達成させるために、株式会社イオンの4カ国、1地域で働くローカルマネジャーを被験者とし、日本、中国、香港、マレーシア、タイにあるイオン社とその店舗で働いているそれぞれ50名ほどのマネジャーからインタビューを行う。この調査目的と調査方法に基づき、平成21年度は、マレーシア(62名)、香港(56名)、タイ(52名)、平成22年度は中国の広州地区と華南地区(50名)、平成23年度は、日本(47名)に対しインタビューを実施し、合計267名からデータ収集した。従って、昨年度の2月に日本人マネジャーからのデータ収集が完了したことを受け、4カ国・1地域におけるローカルマネジャーのスキル・コンピテンシーの比較分析をすることが可能となった。本調査計画とその内容から研究論文、研究発表の実績は本年度の平成24年度になる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度で、4カ国と1地域(日本、中国、香港、マレーシア、タイ)における現地人マネジャーからのデータ収集が完了した。研究調査の性質上、データ収集がキーポイントとなることから、本年度はデータ分析と論文執筆に集中することが可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の7月、8月、9月で英語による論文を執筆し、10月に大学内でワーキングペーパーとして発表する。適宜、経営学の専門誌あるいは国際会議に投稿する予定である。実際に専門誌への掲載は、査読期間等を考慮した場合1-3年かかると思われる。また、国際会議での発表は本年度の末あるいは来年度になると予想される。
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